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換気口ダクト「逆勾配」が引き起こすトラブルとは

換気口ダクトの逆勾配とは、ダクトが屋外に向かって下がるべき勾配が
逆に内側に向かって上がってしまっている状態を指します。
この状態だと、ダクト内部で発生した結露水や雨水が室内に逆流する可能性があり、
様々な問題を引き起こすことがあります。

ダクト逆勾配の問題点として下記の3点があげられます。

 

①結露水の逆流:ダクト内を通る湿気を含んだ空気が冷やされると結露が発生します。
 逆勾配だとこの結露水がダクト内に溜まり、最終的には室内の換気口から水滴となって落ちてくる
 可能性があります。特に浴室など、水蒸気が多く発生する場所ではこのリスクが高まります。

 

②雨水の侵入:強風時の横殴りの雨などにより、換気フードから雨水が吹き込み、
 逆勾配のダクトを通じて室内に侵入する恐れがあります。

 

③機器の故障:湿気や水が換気扇本体や接続機器に逆流することで、
 機器の故障につながる可能性があります。

 

※写真は排気ダクトが逆勾配なため、結露水の凍結等により外壁材が腐食してしまいました。

排気ダクトを交換し、逆勾配にならないよう水平器によって確認を行う。

排気ダクト施工完了後、気密テープにより周囲から水等が流入しないよう処置を行う。

流入防止機能のあるフードの取付けを行う。

 

 

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