スタッフブログ

現場からの声:水切の補修工事

先日、お客様より「草刈り機で水切を傷つけてしまったので、直してほしい」とのご依頼をいただきました。

水切の交換となると、外壁サイディングを部分的に剥がす必要があり、大掛かりな工事になります。
そこで今回は、お住まいへの負担を最小限にするため、部分補修 で対応しました。

補修の流れ

  1. パテ補修
    傷ついた部分をパテで埋め、ペーパー掛けを行い表面を滑らかに整えます。

  2. 吹付塗装
    コンプレッサーを使用し、周囲の仕上げと馴染むように丁寧に吹付塗装を施します。

  3. 仕上げ
    乾燥後に養生を撤去し、補修完了です。違和感なくきれいに仕上がりました。

  4.  


    水切の役割のひとつとして

    水切は、外壁と基礎の取り合い部分に設置されている部材です。
    外壁から流れ落ちてくる雨水や、横殴りの雨を受け止め、
    土台内部に水が入り込むのを防ぐ重要な役割を担っています。

    もし雨水が侵入してしまうと、土台内部での雨漏りや腐食につながり、
    結果として建物全体の寿命に大きな影響を与える可能性があります。
    そのため、小さな傷でも放置せず、早めに補修することが住まいを長持ちさせるポイントになります。


 

 

 

 

 

 

個性を残すリノベーションの魅力

前回は住宅の歴史について触れましたが、今回は私が大切にしている
「個性的な昭和の戸建住宅を壊すのではなく、個性を残しながら性能を高めていく
リノベーション」についてお話しします。

個性的な住宅を整えていく際に注視しているのは、次のような点です。

  • ・外観を大きく解体しなくても成立するか

  • ・室内の間取り(間仕切りなど)がどこまで変更可能か

  • ・建物の構造に問題がないか

  • ・家全体のプロポーション

これらをさまざまな角度から検証し、物件の魅力を引き出すリノベーションを心がけています。
リノベーションというと「ガラリと変えてしまう」イメージを持たれる方も多いかもしれません。
しかし私が考えるリノベーションは、元の家の存在感をしっかり残し、個性を引き継いでいくものです。


中古住宅に惹かれたきっかけ

新築住宅よりも中古住宅に興味を持つようになったきっかけは、
学生時代の研修で訪れたアメリカ・サンフランシスコでの体験です。
滞在していた、1904年に建てられたサンフランシスコ市指定の歴史的建造物は
「築年数が経っているほど価値があり、大切に手入れされながら受け継がれていく住宅文化」そのものでした。
その家には年月を経たからこそ醸し出される風格があり、
日本ではなかなか見られない「古い家を尊重する暮らし方」に強く心を動かされました。
建築年:1904年/設計者:Herman Barth(ヘルマン・バルト)

もちろん、日本とアメリカでは住環境や地質は異なります。
しかし北海道にも、石造りの倉庫、レンガの家、ブロック造の住宅など、
歴史は浅くとも独自の趣を持つ建物が数多くあります。
そうした建物をリノベーションし、その個性を未来へつなげていくことは、とても大切だと考えております。
古い住宅を壊してしまえば、その家が持つ歴史や物語は失われてしまいます。
けれど適切に手を入れることで、次の世代へと住み継ぐことができるのです。

現場の安心工程をご紹介~外壁張替・屋根塗装工事

前回のご案内どおり、今回は 足場設置から屋根の高圧洗浄、そして雨漏りの散水調査 の様子をご紹介します。
まずは足場をしっかり設置し、安全に作業できる環境を整えました。そのうえで屋根全体を高圧洗浄し、長年の汚れや付着物を丁寧に落としています。

さらに、今回は 雨漏りの原因を突き止めるための散水調査 も実施しました。
「ここが怪しいな…」と思われる箇所に実際に水をかけて確認するのですが、屋根だけでなく
壁面にも散水を行い、浸み込みや漏れがないかを徹底的にチェック しました。

 

こうした工程をしっかり踏むことで、普段は見えない部分の不具合も把握でき、今後の補修や施工に確実につなげることができます。
このあとは、次の工程へと進んでいきます。引き続き現場の様子をお届けしていきますので、ぜひご覧ください!

現場からの声:雨水桝の清掃

先日、駐車場や敷地内に設置されている雨水桝で、雨水が流れづらくなり
溢れてきたという事で現地へ、
実際に桝を開けてみると、20〜25cmほどの汚泥がたまっており、水の流れを塞いでいる状態でした。

現場では、専門業者の協力を得て、バキューム車で桝内の汚泥やゴミを取り除きました。
汚泥を取り除いた後、実際に水を流して確認したところ、排水は問題なく流れるようになりました。

現場の気づき

今回の作業で、普段の点検や清掃の大切さを改めて実感。
桝は地面に埋まっているため目立たず、忘れがちですが、定期的な確認でトラブルを未然に防げます。

今回の事案を防ぐには

  • 定期的な清掃・点検で、汚泥やゴミの蓄積を早めに発見。

  • 雨水桝の清掃履歴を記録して、管理を見える化。

  • トラブルが起きる前にメンテナンスを行い、施設や周囲への影響を防ぐ。

今後の対応策

  • 年1〜2回の定期点検スケジュールを設定。

  • 雨水桝周辺のゴミや落ち葉の除去をこまめに行う。

  • 大雨や長期間使用しない時期の前後は特に注意して確認。


雨水桝は普段目に触れない場所ですが、建物全体の水害リスクや維持管理に直結する
重要な設備です。定期的な管理で、安心・安全な環境を保ちましょう。

 

 

北海道の住宅の歴史

北海道の住宅の歴史は、昭和28年に施行された「北海道防寒住宅建設等促進法」によって、大きく動き出しました。
寒冷地での住宅づくりに大きな影響を与えたこの法律により、昭和30年代から50年代にかけて、大量供給された
ブロック三角住宅が登場しました。

  

また、木造住宅でも暖かさを確保するための断熱材の使用が広がり、
長尺屋根を用いた複雑な屋根形状の住宅が増えていきました。
こうして北海道独自の形態や性能を持つ住宅の発展が始まったのです。

 

個人的には、この三角住宅が並ぶ光景がとても好きです。
この時期のさまざまな表情を持つ住宅にも魅力を感じます。私自身、昭和51年生まれですが、
子どもの頃から身近にあったのは、ブロック三角の家や屋根形状の複雑な住宅ばかりで、
遊びに行っていた友人宅もそんな家が多かったのを覚えています。この仕事で中古や既存住宅を扱うとき、
この年代の家に触れるたび、心が躍ります。
歴史ある外観やフォルムをできるだけ残しつつリノベーションを進めたいと、自然に思ってしまうのです。

その後、昭和50年以降は、低燃費で暖かい住宅を目指す動きが加速しました。
断熱性能の高い省エネルギー住宅の普及が進み、耐久性の向上、気密化、計画換気の導入など、
住宅性能は著しく進化しました。そして現在では、高性能・高気密・高断熱の住宅が主流となっています。

こうした背景を踏まえ、築年数の経った既存住宅や中古住宅の性能をどこまで向上させられるのか
——そのお話は、次回につづきます。

外壁張替え工事がスタートしました!

当社でご依頼いただいた外壁工事がスタートしました!

今回のお客様は「外壁の上張り工事」ですが、傷みや腐食が見られる部分は一度めくり、
下地の状態や原因を調査したうえで新しい外壁材を施工していきます。
さらに、屋根の塗装や窓の交換も同時に進めていく予定です。
外壁だけでなく、お住まい全体の快適さと耐久性を高める工事になります。

まずはエアコン室外機の脱着、その後仮設足場や仮設トイレの設置など工事に必要な準備を進めていきます。
もちろん近隣の皆さまへのご挨拶や現場管理も徹底して行ってまいります。

次回は、足場の設置、屋根の高圧洗浄、一部雨漏りの散水調査といった工程をご紹介する予定です!
写真とあわせて現場の様子をアップしていきますので、ぜひご覧ください!

現場からの声:床が浮いてしまった原因は下地にあり!?

今回は築10年ほどの建物で、塩ビフロアが一部浮いてしまったとのご相談を受けてお伺いしました。

フロアを剥がして確認したところ、下地材として使われていた下地調整用モルタルが割れていました。原因は、以前の施工時に下地と材料をしっかり接着させるためのプライマーが適切に塗られていなかったことと考えられます。そのため、材料が剥がれたり、剥がれる際に割れたりしてしまったのです。

床材の下には必ず下地材が施工されています。目に見えない部分ですが、下地処理の仕方次第で床の耐久性が大きく変わります。


今回の補修内容

  • 剥がれていた下地調整用モルタルを撤去・補修

  • しっかり乾燥させた後、塩ビフロアを再施工

  • 再発防止のため、下地処理を丁寧に行い、接着強度を高める工夫

補修後は床面が安定し、安心してお使いいただける状態となりました。

 

 

 

 

まだ間に合う!先進的窓リノベ2025補助金

春に内窓設置工事をさせていただいたお客様の補助金が、先日ついに入金となりました!
申請から約3か月ほどお時間は掛かりますが、しっかりと補助が受けられています!

現在の状況としては、予算消化率が上限100%に対して26%。(2025/08/28 現在のデータ)
「今年で最後」と言われているこの制度、まだチャンスがあります!

【先進的窓リノベ2025 概要】

  • 補助対象期間:2024年11月22日以降に着工し、遅くとも2025年12月31日までに完了する工事

  • 補助上限:1戸あたり最大 200万円

  • 対象となる工事:ガラス交換、内窓設置、外窓交換・ドア交換(カバー工法、はつり工法)

 

  • 手続きにつきましては、当社でしっかりサポートいたしますのでご安心ください。

この機会に、窓の断熱性能をアップさせて、光熱費の節約&快適な住まいを実現しませんか?

『Before』



『After』

 

内窓設置後の様子です。既存の窓の内側にもう一枚窓を取り付けることで、断熱性の向上はもちろん、防音性、防犯性がぐんとアップします!

補助金が使える今がチャンス!お得に快適リフォームを実現しましょう!

中古物件選びで失敗しないために ~リノベーションの流れ~

中古物件を購入してリノベーションを考えると、こんな不安が出てきます。

  • ・思い通りの空間になるのか心配

  • ・築年数が経っているけど、構造的に大丈夫?

  • ・物件代とリノベ費用、合計でどれくらいかかるの?

こうした不安を解消しながら進めるためには、正しい流れと専門家の視点がポイントです。


中古物件購入+リノベーションのステップ

  1. 1‣トータル予算を考える
     - 物件代+リノベ費用の合計で無理のない予算を設定

  2. 2‣方向性を決める
     - 築浅物件で使える部分を活かしてコストを抑える
     - 築年数が経った物件でも、大きく変化させるリノベを楽しむ

  3. 3‣住宅ローンや資金計画の確認
     - 融資条件や返済計画を明確に

  4. 4‣物件を探す
     - 専門家がリノベに適した住宅かをチェック

  5. 5‣リフォーム・リノベーションの見積もり
     - 工事内容や費用を確認して予算とすり合わせ

  6. 6‣売買契約 → 物件引き渡し
     - 内容が確定したら契約を進め、物件を引き渡してもらう

  7. 7‣工事着工 → 完工
     - 施工中もチェックしながら、理想の住まいを完成へ


専門家からのサポートポイント

  • ・物件探しの段階から、家や土地のポテンシャルを見極め

  • ・購入前の調査から工事の提案まで一貫して伴走

  • ・安心して理想の住まいづくりを進められる

  •  

現場からの声:築10年の屋上で発生した雨漏れの原因と補修事例/ご相談内容

築10年のお住まいで「屋上から雨漏れしているようだ」とのご相談をいただき、現地調査を行いました。

◆調査の結果

屋上の防水シートには大きな傷や膨れは見られませんでしたが、屋上を囲う 笠木(かさぎ)部分 に不具合が確認されました。

  • 笠木の取り合い部分

  • 笠木を固定しているビスまわり

これらのコーキング(防水のための充填材)が劣化し、ひび割れや隙間が発生していました。

◆補修の内容

劣化した古いコーキングを撤去し、新しく打ち直しを実施。
防水性を回復させる補修を行いました。

◆その後の経過

補修から半年以上が経過していますが、現在まで雨漏れの再発は確認されていません。

◆雨漏れの原因について

今回の雨漏れは、

  • 笠木まわりの隙間から雨水が浸入

  • 防水端部へ水がまわり込み、室内へ漏水

という流れで起きたと考えられます。
「防水シートに異常がないのに雨漏れする」ケースは、こうした“思わぬ場所”からの浸入によるものが多く見受けられます。

◆現場からのひとこと

雨漏りのご相談は数多くいただきますが、その多くは「まさかこんなところから!?」という箇所から発生しています。
中には、雨漏りが起きていても室内では気づかれず、長い間そのまま放置されてしまうケースもあります。

お住まいも人の体と同じように、定期的に健康診断を行うことで、大きなトラブルになる前に不具合を見つけられます。
大切なお住まいを守るため、私たちは 家をまるごと点検する「家検(いえけん)」 をおすすめしています。

👉 家検の詳しい内容は、いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

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