木造住宅はいつまで住める?怯えないで
リフォームをご検討されているお客様から、必ずと言っていいほどいただく質問があります。
「木造住宅って、どのくらい住めるのだろう?」
そんな疑問や不安をお持ちの方は少なくありません。
でも結論から言うと木造住宅は、
きちんと手入れをすれば想像以上に長く住み続けることができるのです。
寿命は「築年数」だけでは決まらない
木造住宅の寿命を一律に「◯年」と決めることはできません。
同じ築年数でも、定期的にメンテナンスをしてきた家と、
そうでない家とでは、大きな差が出ます。
実際に、日本各地には築100年以上の木造住宅が現役で使われています。
つまり「木造=寿命が短い」というのは誤解なのです。
北海道にも残る長寿命の木造建築
厳しい寒さや雪にさらされる北海道でも、明治時代に建てられた木造建築がいまだに現存しています。
なんと築150年以上! いまでも当時の姿をとどめているのです。
さらに古い建物をたどると、函館に隣接する上ノ国町にある「上ノ國八幡宮本殿」。
建築年は元禄12年(326年前!)、江戸時代の建物です。
歴史の授業で出てきた、お馴染みの徳川綱吉、「生類憐れみの令」が出された時代!
歴史が苦手な私でも、このフレーズだけは妙に記憶に残っています。
なぜそんなに長持ちしているのか?
これほどまでに長い間残っている理由には、いくつかの要因があります。
• 木材の持つ本来の耐久性
→ 適切に乾燥・加工された木材は、驚くほど長く強さを保ちます。
• 地域の気候や風土に合わせた建築技術
→ 屋根の形や素材選びなど、その土地に合わせた工夫がされています。
• 何よりも「守り続けてきた人の手」
→ 定期的な修繕や手入れが、建物を次の世代へとつないできました。
つまり「建物の寿命は築年数で決まるものではない」ということです。
現代の一般的な木造住宅も、その時代の建築基準や技術に基づいて建てられています。
あとは定期的なメンテナンスをしてあげれば、想像以上に長く住み続けられるのです。
次回予告
では実際に、
• どんなメンテナンスをすれば良いのか
• 逆に建物を傷める原因は何なのか
次回のブログで詳しくお伝えしますね。